理想の本棚-BIBLIOTOPIA-

年齢層に応じた読書案内。映画や漫画等も紹介します。

中学までに読むと人生が変わる漫画まとめ

LIST

自分の人生を振り返りつつとりあえず、リスト化だけしておく。

*順不同*

*順次整備予定*

  1. スラムダンク
  2. (『リアル』『バガボンド』)
  3. 封神演義
  4. ヒカルの碁
  5. DEATH NOTE
  6. バクマン。
  7. 『HANTER×HANTER』
  8. (『るろうに剣心』)
  9. こどものおもちゃ
  10. 下弦の月
  11. カードキャプターさくら
  12. 『clover』
  13. エンジェリックレイヤー
  14. 『好き。だから好き。』
  15. フルーツバスケット
  16. 彼氏彼女の事情
  17. 日出処の天子
  18. 『キス』
  19. (『山田太郎ものがたり』)
  20. 『キララの星』
  21. となりの怪物くん
  22. おおきく振りかぶって
  23. (『秘密』)
  24. ダンス・ダンス・ダンスール』
  25. (『舞姫テレプシコーラ』)
  26. (『よつばとっ!』)
  27. のだめカンタービレ
  28. もやしもん
  29. (『阿吽』)
  30. BLUE GIANT
  31. アゲイン!!
  32. (『かくかくしかじか』)
  33. (『昭和元禄落語心中』)
  34. プラテネス
  35. (『銀の匙』)
  36. (『女王の花』)
  37. (『蟲師』)
  38. 八雲立つ
  39. (『ライヤー×ライヤー』)
  40. (『フラワー・オブ・ライフ』『西洋骨董洋菓子店』)
  41. (『花井沢町公民館便り』)
  42. 最遊記 外伝』
  43. (『ぴんとこな』)
  44. (『BANANA FISH*1

  

()は微妙な作品。

面白い漫画は他にもあるが、年齢を限定した上で世代を超えてオススメできるものとなると、案外減る。趣味の偏りも明確にw

100冊とかあげる人を尊敬する。

 

異論と、他に入れるべきものがあれば誰か教えてください。

 

『ワンピース』と『ドラゴンボール』は意図的に外した。

(友情努力勝利がメインのバトル漫画は今回のリストの意図からズレる気がした)

手塚治虫は偉大さはわかるがまともに読めたことがないので今の所は除外。

視野が広がるような作品と良い作品はまた別なので悩ましい。

教育上不適切な漫画があっても気にしない!

そうやって人は大きくなるのさ!

 

医療漫画何か入れたい・・・ブラックジャック

ファンタジックな作品はないか・・・ネギま

*1:ひたすら追い込んで切なくさせる、80〜90年代の少女文化代表?

集英社版『学習まんが 日本の歴史』

 INFORMATION

target: 10才〜(小学生〜)

genre: 漫画

  日本史学習マンガで色々調べた結果、2016年時点ではこのシリーズがオススメ。

 

TARGET POINT 

  1. 新しい
  2. 中学入試対策用に配慮されている
  3. 日本史の流れを掴むだけならば大学入試まで使える
  4.  漫画としてまあまあ面白い
  5. 巻数が多く、近現代を手厚くしている
 新しい

聖徳太子」が「厩戸王」と表記されるようになっているなど、歴史認識や用語の使用方針は変遷するものなので、最新の教科書と対応した内容が望ましい。

 

中学入試対策用=最低限の教養が押さえられる

中学入試用教材は、高校入試はおろか大学入試の導入にまで使える。

歴史まんがは教科書がわりに良い。

特にこのシリーズは歴史の流れが分かりやすく、文化や政策についてのコラムが充実している。

歴史の教科書は、歴史の流れと重要事項を掴むためのものであって、暗記や問題を解く練習をするためのものではないので漫画で十分。

 

こういった学習漫画はどうしても、個々の時代や人物に焦点を当てたものよりも面白みは欠けてしまう。

しかし、通史を概覧できる、という凄まじいメリットがある。

漫画でなくとも別に良いのだが、歴史は因果のつながりを知る科目なので、どうして”今”があるのかに早い段階で繋げたほうが学びやすい。

そういう意味で、箇条書きにならずに、出来事の因果関係を子供に分かりやすく説明しながらも日本の通史が見える作りになっているこのシリーズはオススメ。

 

また、教養として知っておきたいことの範疇だ。

日本に携わって仕事をするならば、この漫画の範囲は知っていると思考や調べ物の際に役立った、と感じる機会は多いはずだ。

「いやいや、そんなことないよ〜」

という人は、知らないから見過ごしてしまっているだけだ。

本当ならばもっと有機的に、そして有意義で、独創的に考える余地があったものを見過ごしているだけだ。

教養のある/なしとは、そういう差だ。

 

漫画としての面白さ

人気漫画家は表紙を書いているだけなので、中身にオシャレさはない。

中身を描く漫画かも巻によって異なり、気になる人もいるだろう。

誤字も多く、訂正シールを大量に貼った。

(刷り直されているのだろうか……)

それでも、昔のものよりは読む気になれた。

コマが大きい?

カラーが多い?

変に汗臭い雰囲気がなくなっている?

(私は歴史漫画の画面から漂ってくる汗臭さが嫌で、女性主人公の伝記漫画ばかり読んでいた*1

良く分からないが、自分が小学生の頃の印象よりは良くなっている。

 

近代重視

コラム系の充実とともに、この編集方針にひかれて買ったが、正直まだそこまで読んでいないw

 

他社からも似たシリーズが出ているので、絵柄なりで選んで読んでみると大人でも案外楽しめる。

 

*1:どこの出版社のだか分からないが、ジャンヌ・ダルク編が小学生には泣けて仕方なかった。

鈴木鋭智『何となく解いて微妙な点数で終わってしまう人のための 現代文のオキテ55』

INFOMATION

target: 高校生

genre: 参考書(現代文) 

少なくとも古文編と現代文編は、学校の先生が当たり前すぎて教えてくれないことから丁寧に解説してくれている。

 

薄く、読みやすい話し言葉で書かれているので、勉強のし始めにはもってこい。

 

一般受験をしようとしなかろうと、このシリーズに書いてあることを知らないと授業でもついて行けないことが度々あるのではなかろうか。

 

現代文が得意な人も、こういった簡単な”作法書”を一冊は読んでおくと、伸び悩みを解消できる。

 

これを読まなくても良い人は、すでに現代文の偏差値が70あって、マーク試験しかない人(他の勉強しろ)。

記述がある人は、読む価値がある。特に東大入試に関する分析は面白い。

 

詳しいことは読んで欲しいので、参考書を紹介する際は目次紹介を主要にする。

 

目次

 

 はじめに

 本書の特徴と使い方

 

第1章 現代文って、なぜモヤモヤするの?

 大学が求めるのは「君のセンス」ではない

 みんなが誤読する箇所は決まっている

 国語の先生の説明に納得いかない理由

 Q&A

第2章 誤読しないための評論の目のつけどころ

 「すべて本文に書かれてある」のウソ

 「大事な部分を探そう」のウソ

 「『しかし』に▽マークしよう」のウソ

 「筆者の主張はくり返される」のウソ

 「時」を制するものが国語を制する

 引用部分が、意味わかりません(泣)

 頭の良さは「逆説の論理」でわかる

 見落とすと危険な「if話法」

 「」の意味に気をつけろ

 評論によく出る「関係性」いろいろ

 要約は読解力をつける最短コース

 「超◯◯」は「ものすごく」ではない

 「感覚的」は「何となく」ではない

 「近代」は「現代」ではない

 Q&A

第3章 感情移入でコケないための小説の目の付けどころ

 小説と評論は読み方も別

 気持ち表現は「〜と思った」だけとは限らない

 読者に誤解されないための作者の工夫

 好きだけど嫌い、乱暴者だけど優しい

 変わるのは主人公だけじゃない

 「何となく気が変わる」ことはない

 プロの描写に無駄な風景はない

 場面の変化は気持ちの変化

 長い台詞をまくしたてる人物に注意

 二回目の法則

 読者が混乱んする「回想シーン」

 案外ロジカルな小説の登場人物たち

 Q&A

第4章 もう出題者に騙されない選択肢の罠の見抜き方

 成績の伸びる書き込み方ルール

 知らないと困る抜き出し問題の基本ルール

 知らないと困る選択肢の基本ルール

 出題者はわざと短く線を引く

 グレーゾーンで悩むな

 ニセ警官の騙しのテクニック

 「常に」「けっして」は大抵アウト

 「偽りの比較級」に気をつけろ

 読解力というより、日本語の基本

 消去法は時間切れの元

 Q&A

第5章 つぎはぎ答案にならない記述問題の攻略法

 覚えておきたい記述問題の基本ルール

 「どういうことか?」は三種類

 〈まとめる〉系問題の武器、マトリックス

 知的な大人の答案になる言葉の選び方

 じつは奥が深い「なぜ」問題

 〈まとめる〉ですむ「なぜ」もある

 【閲覧注意】「本文中に答えがある/ない」論争

 問題 読む前に解いてみよう

 テキトーに抜き出しても、つじつまが合わないケース

 「とっさに」は行動? 反応?

 「言わなくていい」と「言っちゃダメ」は違う

 Q&A

第6章 難易度MAX東大の問題を解いてみやがれ

 東大の「正解」は、誰も知らない

 一見言いかえ? でも……

 「あたりまえ」のことを聞かれたら

 レトリックの裏にある具体的状況

 傍線部に二面性が隠れている

 「なぜそう言える?」は証明問題

 

 あとがき

 謝辞

 

TARGET POINT

現代文の参考書では出口汪と船口明の二大巨塔がおり、特に出口が「すべて本文に書かれてある」と主張して、システマチック読解により信者を獲得している。

霜栄、という人も有名でいい先生で、参考書よりも問題集や単語集をよく作っている。

こういう既に名の売れている講師の方々が作った風潮へ一石を投じているのが今回の本だ。

 

少子化大学全入時代等の影響から高望みをする率が高くなっている中で、今まで相手にしなくて良かったような基礎から教えなければならない層が確実に増えている。

そして、大学入試のあり方も変わる。

こうした背景でこの参考書は色々な人に方向性を示してくれるだろう。

*1:Benesseと河合の模試では数字の意味が10違う。Benesseの方が高く出る。しかし、この本はどちらの数値の人にも有意義。

ブログ紹介

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ブログ始めました。

 

初めまして。人生何回めかのブログ挑戦です。

 

一応このブログのテーマは年齢別オススメ本の紹介です。

 

「読むべき〇〇100冊」

 

のようなものを、できればこの時期に読んでいると一層楽しいのではないか、という下限を目安に設定して紹介していきます。

 

まずは一冊ずつ。

 

溜まったらリスト化したいものです。

 

子供に読ませる本などの参考になればとは思いますが、当分漫画とジブリの話をしそうです。

ジョージ朝倉『ダンス・ダンス・ダンスール』

 INFORMATION

target: 14才〜(中学〜)

genre: 漫画

 今まで読んできた中でもっとも熱いクラシック・バレエ漫画。

1巻の表紙からして熱い。

 

少女漫画でありながらあえて男の子を主人公とすることで、バレエの英才教育をされたモンスター少年・流鶯(るおう)と、持ち前の感性と身体能力とバレエへの情熱で中学から始めたハンディキャップを克服していく主人公・純平の物語。

 

いわばバレエ版『スラムダンク』。

 

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台詞がないのに息遣いが聞こえ、音楽がないのにリズムが流れ、絵なのに動きが見える。

 

そんな表現もさることながら、骨格という才能によって選別される芸術であるバレエ特有の身体の線が美しい。 つま先の爪のさらにその先まで意識を配っている雰囲気がよく出ている。

 

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TARGET POINT 

  1. 保護者の呪縛と祝福が裏テーマ
  2. バレエの楽しさを本物以上に伝えてくれる=クラシックと呼ばれるものへの入門
  3.  自分の力を伸ばしたければ、恋との距離感が大切だと教えてくれる

 

保護者の呪縛と祝福

流鶯と純平はそれぞれ祖母と父から呪縛と祝福を受けている。

それが、二人のバレエの才能の大きな部分をになっているが、一方で、それが二人の足枷にもなってしまっている。

早くて14才ぐらいからがこうした保護者の呪縛に気付く時期だろう。

その時に、二人がどうやって呪縛を昇華させて芸術にしていくか、を知るのは力になる。

 

マツモトトモ『キス』というピアノ漫画の中に、「嫌なことも全て溶けて音になる」という言葉が出てくる。

私はこれを中学生の時に読んで、特に芸術家になる気はなかったが、スッと気持ちが楽になった。

ダンス・ダンス・ダンスール』はそんな感覚を、『キス』よりも数倍の熱さで味あわせてくれる。(『キス』はフランス映画のような熱くないところがいい漫画) 

 

クラシック(バレエ)入門

クラシックバレエのチケットは高額だ。

舞台芸術全般そうだが、お金を出し惜しみをすると損をすることの方が多い。

なおかつ、何万も出しても当たり公演を引くとは限らない。

評判や役者、演目、演出等への知識やこだわりがないと、手当たり次第ではまず面白くない。

貧乏人に舞台はギャンブル性が高い上に、間違いなく面白い公演チケットを争奪戦を勝ち抜いて見るほどの情熱も時間もない。学生ならばなおさらだ。

そんな人には漫画や小説といった媒体の方が遥かに舞台芸術の良さを濃縮した形で感じられるのでオススメだ。

特に『ダンス・ダンス・ダンスール』は相当良い公演を見ない限り、「え……本物のバレエってこんなものなの……」と脳内補完されたイメージに現実が勝てなくなるレベルで面白く描かれている。

(バレエだけでなく、現代演劇、歌舞伎、落語で似たような経験を散々した)

幸い、現代はインターネットのおかげで優れた演者を見つけやすくなっているので、漫画で興味を持った人はぜひ脳内イメージ超えをする人を見つけて欲しい。

 

また、バレエはクラシック音楽と密接につながっているから、当然そこへの興味も持ちやすくなる。

クラシック音楽の難しさの一つに、音楽に歌詞が付いていないから(付いていても外国語)その音楽の物語や情景がよくわからないままに通り過ぎていく、というのがあげられる。

バレエやフィキアスケート、シンクロナイズドスイミングといった競技観戦が好きだった実体験からいうと、作曲家の意図にあっていようがいまいが、自分で聞きながらなんとなく頭の中でダンスしているイメージ映像が流れるようになると、かなりクラシック音楽を聞いていられるようになった。

身体表現としてクラシック音楽を自分の中でなんとなく解釈できたのだ。

(ちなみに現実では一切踊れない)

私にとってはダンスの方が音楽より物語要素を感じやすかったので、こうした一見遠回りなクラシック鑑賞が非常に性に合っていた。そんな人は、案外多いのではないのだろうか?

でなければ、アイドルはあそこまで激しく踊るように進化していないと思う。

ということで、クラシックと呼ばれる西欧音楽とそれに付随するもの全般への入り口としても良い。

 

夢と恋愛との天秤

恋は最高に楽しく、表現者が恋を知ることは大切だけれども、頂点に立つためには恋人ほど邪魔なものはない。

これはバレエに限らず、10代から20代前半におけるあらゆる勉強、スポーツ、芸術に言えることだ。

この年代は本当によく伸びる。スポンジのように吸収できる。そしてこの時期は人生の中ではあまりにも短い。わき目を向いているとすぐにスポンジでいられなくなる。

これは脳の仕組みの部分もあるが、単純に何か一つに熱中していて許される時期が、様々な要因から大抵このぐらいの時期に終わる、ということも含んでいる。人によっては最初から与えられもしないのだが。

そういう儚い時期を如何に使うか、という選択を少年達はしなくてはならない。

 

いつかまた舞台の上で付き合おうぜっ。

 

この台詞はそのような微妙な部分を偽善や偽悪、ありきたりの感傷といったものから脱して、これまでの丁寧な構成を通してバレエ漫画として描ききった部分のもの。

 

年代に限った話ではない部分もあるけれど、特に若い頃は恋愛と何かを同時に追い求めるのは大変。というお話。

あぁ、甘酸っぱい!

 


最新10巻の表紙は流鶯!